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取扱説明書 集合住宅用ビル商品【玄関ドア編】

いつまでも美しく商品をお使いいただくために、それぞれの性質に応じた方法で、定期的なお手入れが必要です。

お手入れはなるべくこまめに

●玄関ドアは主に鉄で構成されていますので、空気中の塩分等により年月がたてば「さびなどの腐食」が発生することがあります。「さびなどの腐食」の発生しやすい地域では、適切なお手入れをすることにより「さびなどの腐食」の発生を遅らすことができます。「さびなどの腐食」の原因及び発生しやすい条件や場所に設置されたドアをご使用の場合は月1回程度のお手入れをお願いいたします。

「さびなどの腐食」の発生の原因

●海風には塩分が含まれています。この風を受けることで、ドアに塩分が付着しそのまま放置すると「さびなどの腐食」の発生原因となってしまいます。また空気中には微量の鉄粉などが含まれていることがあります。この鉄粉などがドアに付着すると、「もらいさび」となって「さびなどの腐食」が発生することがあります。ステンレス製の部品・部材でも、同じ現象がおこることがあります。
※それ以外にも、給湯器からの排ガスや化学物質(亜硫酸ガス等)によりドアに腐食が発生することがあります。

腐食の発生しやすい条件や場所

1.沿岸部に近いところ

一般的に海からの塩分の飛来は、海岸線からの距離に大きく関係し、※海岸線より2km以内は、海風による塩分の飛来が多い地域となります。(※JIS Z 2381「大気暴露試験方法通則」による)

2.海岸線が見通せるところ

台風などの風の強い日には塩分を含んだ風は数十キロ先まで、届くことがあります。海岸線が見通せる(海岸まで風を遮るものがない)建物などは、海岸線から離れていても塩分は飛来します。海風を遮る障害物の有無などによっても影響を受けます。

3.大きな河川沿い

大きな河川では、海水の逆流があるために、河川からの風による塩分の飛来があります。

4.日本海側

日本海側は冬期の雪・季節風に起因する塩分のために、腐食が発生しやすい地域となります。

5.海風などが直接当たる向き

ドアが設置されている向きによっても、腐食の発生のしやすさは異なります。また、海風をさえぎる障害物の有無などによっても影響を受けます。

6.その他

廊下の入り込んだ部分は、海風により飛来した塩分が滞留してドアに多く付着するため、腐食が発生・進行しやすくなることがあります。
※工業地帯や幹線道路などの大気汚染が発生しやすい場所や鉄道の近くでも腐食するおそれがあります。

お手入れ方法

1.清掃の時期

清掃は汚れが軽いうちに行うのがコツです。一般的環境なら1か月に1回程度を目安にしてください。海や大きな川の側、鉄道や幹線道路の側など汚れやすい地域では、よりこまめにお願いします。また、台風の後には塩分など「さび」の原因となるものが飛来し、ドアに付着しやすいので必ず清掃をお願いします。

2.準備するもの

①ゴム手袋(安全のために)
②はたき等ほこりを落とせるもの
③バケツ、洗面器等
④スポンジ
⑤やわらかい布(新しい雑巾等)

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3.お手入れ・清掃手順

①基本的な手順

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■お手入れ方法

●鍵穴の抜き差しがスムーズでない、または重い時、以下の手順でお手入れを行ってください。

①鍵穴のゴミやホコリを吹きだしてください。鍵穴のゴミやホコリはパソコンのキーボード用のエアーダスター等を使用し噴出してください。掃除機で吸い出す方法もあります。

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②キーの刻み部分や溝部の汚れ(ゴミやホコリ)を取り除きます。歯ブラシ等で、刻み部分や溝の汚れを掻き出してください。(定期的な清掃をお願い致します。)

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③①②を実施しても状況が改善しないときは1)2)を実施してください。

1)鍵の全ての刻み部分を鉛筆(先端の黒芯)でなぞるように黒く塗り、その鍵を鍵穴に挿入して数回抜き差しをしてください。カギの抜き差しがスムーズになります。または、錠前メーカー専用の潤滑剤を鍵穴に0.5秒程度吹き付けてください。吹き付けすぎると、かえって動作が悪くなる場合があります。

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2)鍵の抜き差しがスムーズになりましたら、鍵に付着している黒い粉または潤滑剤を布等でふき取ってください。付着したまま使用されますと、衣服等を汚す場合があります。

■お手入れのご注意

●潤滑剤は、ご使用の鍵にあった錠前メーカーの専用品をご使用願います。ご購入については、錠前メーカーのホームページにて確認をお願い致します。

●鍵穴には、一般に市販されている潤滑油などは絶対に使用しないでください。ホコリが堆積し、作動不良になり故障の原因になります。

●安全・安心にご使用いただくには、専門業者による定期的な維持管理が重要です。

●日頃から玄関ドアに異常が無いか、操作・作動状況の変化が無いか注意していただき、異常を感じたら速やかに専門業者にご相談ください。

対象商品:□マンションドア NXPⅡ

■お手入れ方法

●日常の清掃は、レジスターカバー表面の汚れを乾いたやわらかい布で拭きとってください。

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対象商品:□マンションドア NTⅡ、RSⅡ

■お手入れ方法

●日常の清掃は、通気パネル表面のゴミを掃除機で吸い取ったり、雑巾がけを行ってください。

●レジスター表面の汚れは、乾いたやわらかい布で汚れを落としてください。

●フィルターのゴミやホコリが詰まってくると十分な通気量が得られなくなりますので時々清掃してください。

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【通気パネルフィルター】

フィルターを掃除機ややわらかいブラシ等でゴミやホコリを取り除いてください。汚れがひどい場合は、フィルターを外して水またはぬるま湯につけて押し洗いするか、シャワーなどで洗い流してください。その際、フィルター自体をもみ洗いしたり、強く絞ったりしますと、フィルターの繊維がほつれたり破れたりしますので注意してください。洗浄後のフィルターは、十分に乾燥させてから取り付けてください。

通気パネルフィルターの外し方

①通気パネルの固定ねじをゆるめます。( 固定ねじは紛失防止のため通気パネルに固定されています。)
②ゆるめた固定ねじを持ってパネルを外します。
③通気パネルからフィルターを剥がします。
④取付けは、取外しと逆の要領で行ってください。
※フィルターが新規に必要なときは、「お客さまサポート」のお問い合わせよりお問い合わせください。

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【吸排気口フィルター】

吸排気口フィルターを外してフィルター部分をやわらかい布やブラシ等でゴミやホコリを取り除いてください。

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吸排気口フィルターの外し方

①吸排気口フィルターカバーの固定ねじをゆるめます。( 固定ねじは紛失防止のためカバーに固定されています。)
②ゆるめた固定ねじを持って吸排気口フィルターを外します。
③取付けは、取外しと逆の要領で行ってください。

■お手入れのご注意

●洗浄剤や薬品は、中性のものを使用してください。酸性薬品、アルカリ性薬品、塩素系薬品などの化学薬品は、アルミ部分などの金属部分を腐食させたり、塗膜はがれを引き起こしますので、絶対使用しないでください。

メンテナンス方法

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(※注)【閉鎖速度の調整方法】

・ドアの閉鎖速度は、ドアクローザ本体の調整バルブ横の第1、第2速度調整弁を確認し、ドライバーで調整してください。(調整は、2mm程度の微小な回転で行ってください。)

・ドアを強くすばやく閉める場合は、ラッチングアクション調整ねじを反時計方向に回転すると、すばやくドアが閉まります。ただし、BL認定ドアクローザーについては、速度調整は、ドアの閉鎖速度の調整が必要な場合は、建物管理者さま、施工業者さまにご連絡ください。

●ラッチングアクションはドアが閉鎖位置直前(約2°)まできた時点でドアをすばやく閉める機構です。風が強くドアが閉まりきらない場合などに使用します。