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取扱説明書 ビル商品 ドア

いつまでも美しく商品をお使いいただくために、それぞれの性質に応じた方法で、定期的なお手入れが必要です。

お手入れはなるべくこまめに

●長期間、清掃しないままにしておきますと、表面に付着した汚れは、しみや腐食の原因となります。汚れが軽微なうちに清掃してください。清掃の目安は、月に1回程度です。レール部分にたまった砂やゴミをそのままにして使用を続けると、汚れや傷の原因となりますので、なるべくこまめなお手入れをおすすめします。特に沿岸地域(日本海側では沿岸から離れていても)交通量の多い道路沿い、凍結防止剤を使用している地域では、塩分や排気ガスによる汚損が進みやすいので、清掃の頻度をこまめにして頂くことをおすすめします。
※特に台風の後は、塩分等が付着しやすく、腐食の原因となりますので、必ず清掃をお願いします。

お手入れ方法

1.表面についた砂やほこりをていねいに取除きます。隅の清掃は歯ブラシを利用すると便利です。
2.水でぬらしたやわらかい布またはスポンジで全体の汚れをふき取ります。特に汚れがひどい場合は、中性洗剤をうすめた液で汚れを落とし、そのあと水洗いします。
3.最後にかたく絞ったやわらかい布またはスポンジで全体をふき取ります。

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お手入れのご注意

●洗浄剤や薬品は、中性のものを使用してください。酸性薬品、アルカリ性薬品、塩素系薬品などの化学薬品は、アルミサッシやステンレスなどの金属部分を腐食させたり、塗膜はがれを引き起しますので、絶対に使用しないでください。気密材や水切材等に油性潤滑剤をふきかけますと、部品の破損につながりますので使用しないでください。

●お手入れの際には、やわらかい布またはスポンジなどを使い、ワイヤーブラシやサンドペーパーなどのご使用はさけてください。

●ステンレス製金物部品、網戸のステンレス網も環境条件により放置するとサビ発生や腐食のおそれがありますので、定期的な(年数回)お手入れをおすすめします。

●ステンレスが腐食に対して強いのは、表面に保護皮膜が形成されるからです。この皮膜は空気中の酸素が触れている間は優れた耐食性を示す性質を持っています。そのため、ステンレスの表面が汚れてくると、酸素との接触が妨げられるので、サビや腐食が発生することがあります。したがって、ステンレスは決して「サビない」ものではなく、「サビにくい」金属と言えます。ステンレスにサビや腐食が発生するのは、例えば次のような場合です。
・ハウスクリーニングの際、塩素系の洗剤がステンレス部分に付着した場合
・海岸沿いなどの住環境において、塩分が付着した場合
・大気中に浮遊する鉄分や有害ガス中の成分が付着した場合
・ドアの下枠部分のステンレス仕上げで、特にたて枠と下枠のコーナー部分に汚れが溜まった場合
・ドアの下枠部分のステンレス仕上げ面で、ヘアライン仕上げ等のヘアライン部に汚れが付着した場合
そのままにしておくと、サビや腐食が発生しますので、日頃からこまめにお手入れをしてください。

●ステンレスのサビとして「もらいサビ」と言われるものがあります。例えば、鉄くぎのサビが表面に付着したり、土ぼこりの中に含まれる微細な鉄粉が雨水などによってサビてこびりついたりすることで、あたかもステンレス自身がサビたように見える現象です。いったん発生したサビは落とすことが難しいので、日頃からこまめにお手入れをしてください。

●樹脂製部品についても、本頁の樹脂製商品と同様のお手入れをおすすめします。

●電装部品(電気錠・照明・インターフォンなど)が組み込まれている場合には、電装部品に水がかからないようご注意ください。 水がかかると、故障するおそれがあります。電装部品に不具合が生じた場合には、最寄りの弊社事業所またはお問い合わせへご連絡ください。

断熱商品には性能を高めるため、枠および障子が樹脂でつくられているものがあります。樹脂の中でも特に酸、アルカリに対して強い材質を選択していますが、長く快適に使用していただくために、樹脂製商品に対して注意すべき点があります。

お手入れはなるべくこまめに

樹脂は、アルミニウムなど他の材質と比べると、傷つきやすい性質があります。レール部分にたまった砂やゴミをそのままにして使用を続けると、汚れや傷の原因となりますので、なるべくこまめなお手入れをおすすめします。

お手入れは布やスポンジで

傷をさけるため、布やスポンジのような柔らかいものを使い、金属ブラシや金ベラなどは使用しないようにしてください。

ベンジンやシンナーはさけてください

樹脂は酸、アルカリに強い特性をもっていますが、ベンジン、ガソリン、エーテル、アセトン、シンナーなど有機溶剤は使用しないようにしてください。

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薬品に対して

塩素系薬品(次亜塩素酸ナトリウムを含む漂白剤・カビ取り剤等)が、サッシに付着したまま放置された場合、表面が変化することがあります。付着した場合はすみやかに洗い落としてください。

お手入れ方法

1.表面についた砂やほこりをていねいに取り除きます。隅の清掃は歯ブラシを利用すると便利です。
2.水でぬらしたやわらかい布やスポンジで、全体の汚れを拭きとります。特に汚れがひどい場合は、中性洗剤、アルカリ性洗剤をうすめた液で落とし、そのあと水洗いします。

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3.最後に、かたく絞った柔らかい布で全体を拭きます。

お手入れはなるべくこまめに

●網戸は虫の侵入を防ぐように網を設定していますが通風時にゴミやホコリが付着することがあり、それだけ汚れるのも早く風通しも悪くなります。なるべくこまめなお手入れをおすすめします。

お手入れ方法

【フロアヒンジドア・開きドア・ノンレールドア・軽量/重量ドア】

●横引き収納網戸の場合は網をはさみ込み、両側から同時に水ぶきしてください。汚れがひどい場合は、中性洗剤をうすめて使用し、その後、洗剤が残らないようによくふき取ってください。

●横引き収納網戸、ロール網戸の場合は、下枠レール枠に砂や埃がたまらないように掃除機で吸取り、水ぶきをしてください。特に汚れがひどい場合は、歯ブラシ等で汚れを落としてください。汚れを放置しておくと開閉できなくなります。

【通風ドア】

●お手入れのために網戸を外す時は、「通風ドアの取扱い」に掲載の「■網戸の脱着」をご参照ください。

お手入れのご注意

●清掃時に網を強く押すと、網が外れることがあります。力を入れすぎないでください。

●横引き収納網戸・ロール網戸はご自分で取り外したり分解しないでください。分解すると開閉操作に支障が生じるおそれがあります。

●網戸の網や網を押えている網押え部分は、樹脂部品です。直射日光があたったり、風雨にさらされる等、ご使用いただいている住宅立地条件や自然環境によって、劣化が早く進むことがあります。劣化したままにしておきますと、網が破れたり、網が外れることがあります。時々点検して、網破れ、大きなたるみ、周辺部の外れのほか網押えのひび割れなどないか確認してください。異常があれば、お早めに張替えてください。

●洗浄剤や薬品は、中性のものを使用してください。酸性薬品、アルカリ性薬品、塩素系薬品、およびエタノール以外の有機溶剤は、アルミ部分などの金属部分を腐食させたり、塗膜はがれを引き起こしますので、絶対使用しないでください。同様に網戸の網や網を押えている網押えの樹脂部品を溶かしたりします。

●網戸の網がステンレスの場合、サビにくい材質ですが、環境条件によっては、汚れや塩分やもらいサビを放置するとサビが発生するおそれがあります。「アルミ・スチール・ステンレス製商品のお手入れ」を参照の上、汚れの軽いうちに清掃してください。

特に庇や軒下等の雨の当たらない場所では塵埃等が堆積しやすくなりアルミ材の腐食も生じやすくなります。一般的な地域では年1~2回、交通量の多い地域では年2回以上、海岸に近い地域では年3~4回の水洗いをして下さい。

●高圧洗浄機やホース等による散水で窓や網戸を洗い流す場合、水が室内側へ浸入するおそれがありますのでご注意ください。(漏水ではありません。)

●ご使用の初期に、網の糸が端から飛び出す場合があります。その際は、引っ張らずにハサミなどでカットしてください。

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対象商品:□アルミ □スチール □ステンレス □PRO-SE □RXシリーズ □E-SHAPEシリーズ □PRESEA-H

メンテナンス方法

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(※注)【閉鎖速度の調整方法】
・ドアの閉鎖速度は、ドアクローザ本体の調整バルブ横の第1、第2速度調整弁を確認し、ドライバーで調整してください。(調整は、2mm程度の微小な回転で行ってください。)
・ドアを強くすばやく閉める場合は、ラッチングアクション調整ねじを反時計方向に回転すると、すばやくドアが閉まります。ただし、BL認定ドアクローザーについては、速度調整は、ドアの閉鎖速度の調整が必要な場合は、建物管理責任者、施工業者または当社にご連絡ください。

●ラッチングアクションはドアが閉鎖位置直前(約2°)まできた時点でドアをすばやく閉める機構です。風が強くドアが閉まりきらない場合などに使用します。

■メンテナンス時のお願い

●上げ下げ窓部の障子ストッパーは、ガラスの交換などのメンテナンス以外は外さないでください。外したときは、必ず取付けてください。手や指をはさむ原因になるおそれがあります。
※障子ストッパーは、左右両側についています。(下図A部)

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※ドアクローザの調整方法、錠前のメンテナンス方法は、「開きドアの取扱い(かまちドア・フラッシュドア含む)」に掲載の「■ドアクローザ(自閉装置)」、「■錠前(日常の簡単なメンテナンス方法)」をご覧ください。

対象商品:□PRO-SE

■メンテナンス時のお願い

●清掃時等に下枠アタッチメントを外すときは、下枠アタッチメントの両端部や下枠の水抜き穴にふれないでください。思わぬケガをするおそれがあります。また、外したアタッチメントは清掃後、すぐにもとの通りに固定してください。歩行中に踏みつけるなどしてケガをするおそれがあります。

■お手入れについて

●日常の清掃は、下枠の上面のゴミを掃除機で吸い取ったり、雑巾がけを行ってください。

●下枠内にゴミなどがたまってきた場合は、破損や漏水の原因となりますので、下枠アタッチメントを外して下枠および下枠アタッチメントを掃除機、雑巾、ホースの水などで時々清掃してください。

下枠アタッチメントの外し方

1.扉を90°以上開きます。

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2.下枠の両端にある固定ねじ2本を、ドライバーで緩めます。

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3.緩めたねじを両手の指先でつまみ、下枠アタッチメントを室外側へ外します。

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※清掃後は逆の手順で、下枠アタッチメントを下枠へ固定します。(固定ねじを確実に締付けてください。)

■レール枠清掃時のご注意

●下枠(レール枠)内に、砂ぼこりがたまらないように掃除機等で定期的に清掃してください(図1)。汚れを放置しておくと開閉できなくなります。
※中間ストップ仕様の場合は、戸先かまちが保持されなくなります。

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(図1)

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対象商品:□マンションドア NXPⅡ

お手入れ方法

●日常の清掃は、レジスターカバー表面の汚れを乾いたやわらかい布で拭きとってください。

【レジスターカバー表面】

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交換用部品について

お客さまご自身でお取替えいただける部品については、LIXILオフィシャルサイトよりご注文いただけますLIXIL公式通販サイト。掲載のない部品につきましては、お求めの取扱い店または当社にお問い合わせください。

【安全・安心にご使用いただくには専門業者による定期的な維持管理が重要です】

日頃からサッシに異常が無いか、操作・作動状況の変化が無いかを注意していただき、異常を感じたら速やかに専門業者にご相談ください。安全に係る部品として、引違い窓等の戸車、はずれ止め、ストッパーなどは、10年を目安※に交換することを推奨します。異常が確認されない場合でも、時間とともに故障のリスクが高まる可能性があります。(※使用環境により異なります。また保証期間ではありません。)