【1】襖紙(シート)の張替えに必要なもの
・鋼製定規(かね尺など)
・カッター
・ハケ又は乾いたタオル
・ヘラ
・マスキングテープ
・プラスドライバー
・マイナスドライバー
・水
・必要幅の襖紙(シート)
・市販の澱粉糊
【2】SL戸襖・和襖 現地張りタイプの場合
※現場手配した襖紙を張った場合は、次回の張替え時から、上に張増しすることができます。
①本体を枠から外します。
②把手(又は引手)を取外します。
※戸襖引戸の場合は、釘で固定されているので、釘を抜いて和室側の引手を取外してください。(図1)
※和襖引戸の場合は、引手を手で引っ張って取外します。固い場合は、図のように裏面から当て紙をしてマイナスドライバーで少しずつ持ち上げます。(図2)
③マス縁の調整ねじを緩め、マス縁を外にズラし最大調整幅(DW+4mm)とします。
④マスキングテープをマス縁に張ってください。
⑤新しい襖紙を張ります。
●新しい襖紙を、上下・左右共に襖より10mmほど大きく裁断します。(予備切断)
⑥本体に襖紙を澱粉糊(糊付き紙の場合は水)で付けます。
●位置を確認して襖に張付けます。しわが入った所は、もう一度はがして張りなおしてください。次に押えハケか、乾いたタオルで中央から上下左右へ空気を押出すように軽くこすってください。多少のしわやたるみは乾燥すれば直ります。
⑦襖縁に合わせて襖紙をカッターなどで切断します。(本切断)図に示すように襖縁の内側いっぱいで襖紙を折返し、かね尺などを当て込み、その上でカッターで切断してください。その際、下地をキズ付けないでください。キズが付くと縁がはずれて使用できなくなるおそれがあります。(図3)
⑧切り代をヘラなどで襖縁の内側に押込んでください。(図4)
⑨本体を吊込んで把手を取付けてください。(引戸の場合は、引手を取付けてください。)(図5)
お願い
●片面をクロス張りにしないでください。ソリが生じます。
●両面現地張りタイプの場合は、両面とも同じ襖紙を張ってください。
【3】SL和襖 既製襖タイプの場合
※襖柄シートですので、張替えは不要です。破損などで張替えが必要な場合は、市販の襖紙での対応をおすすめします。
①本体の襖縁に取付いている上下の丁番の皿小ねじをプラスドライバーで取外します。(開き戸の場合)
※枠側についているねじは取外さないでください。
※襖縁のトラスM4のねじは取外さないでください。
②把手を取外します。(引戸の場合、引手を手で引張って外します。固い場合は、図のように裏面から当て紙をしてマイナスドライバーで少しずつ持ち上げます。)(図2)
③襖縁を養生するため、マスキングテープを2枚重ねて張ってください。
④糊の密着性を高めるため、襖柄シートのコーティング層と着色層をはくりします。
●襖縁の際からサンドペーパー(手作業)で、襖縁にキズを付けないようにして着色層まではくりします。(幅15mm~20mmで行ってください。)(図6)
●ハンディーサンダー(サンドペーパーP100又はP180位を取付け)で襖柄シート全体のはくりをします。
●はくりは着色層がなくなり、襖柄シート基材の紙が出てくるまで行います。襖基材のペーパーハニカム(ダンボール)まではくりしないでください。
⑤襖表面に穴があいた場合は、周囲をマスキングテープで養生し、パテ(レッスリート/白色)で基材(ペーパーハニカム)内部まですき間なく充てんし、平らにしてください。
⑥新しい襖紙を張ります。
●新しい襖紙を上下・左右共に襖より10mmほど大きく裁断します。
●市販の澱粉糊を襖全体に塗布してください。(糊は「ルーアマイルド」(ヤヨイ化学)をおすすめします。)水との稀釈要領などについては説明書に従ってください。
●張りはじめに襖の柄が曲がらないようにしてください。又、張りはじめに襖紙がよれると襖紙に負荷がかかり、はがれやすくなりますので慎重に行ってください。
●ヘラを使い、余分な空気・糊を外に出して襖紙のしわを取除いてください。
●襖紙の密着をよくするため、全体をまんべんなく押えます。
●全体が張り終わったら、襖縁の周囲の入隅分にヘラを使い襖紙を密着させ、余分な襖紙を入隅に合わせてすき間なくカッターで切断してください。(図7)
⑦養生のマスキングテープをはがしてください。
⑧本体を吊込んで把手を取付けてください。(引戸の場合は、引手を取付けてください。)(図5)
お願い
●片面をクロス張りにしないでください。ソリが生じます。