BOSS
BOSSという名前の犬
J
Jという名前の犬
YONO
YONOという名前の猫
Shimada-san
Shimada-sanという名前の猫

ペットもうれしい
リフォーム
事例

02

NAOMI
NAOMIという名前の猫
HACHI
HACHIという名前の猫
KUROMAME
KUROMAMEという名前の猫

ペットとの暮らしを考えて、
中古物件でリフォームを楽しむ。

住みながらに作っていく楽しさを求めて、新築ではなく中古物件を
購入されたH様にお話を伺いました。
断熱性能の向上や間取りの再考から、随所に見られる
細やかな工夫の数々は、
すべてがペットとの快適な
暮らしにつながるアイデアばかり。
リフォームをお考えになっているペットオーナー様の
参考になると幸いです。

● 施主様:山梨県甲斐市 S様 H様

繁殖も手がけるほどに本格的な熱帯魚の飼育を嗜む S 様、H 様、そしてワンちゃん 2 名とネコちゃん 5名の大家族。H 様曰く「間取り的にも広さ的にもイジり甲斐がある家」と出会って約 3 年。その間、段階的なリフォームと DIY を施してきました。今回は愛犬のボスくんと J くん、愛猫の島田さんの “懐っこいトリオ”もインタビューに参加。彼らが戯れる傍で、施工を担当された米山住研の小笠原様を交えて、これまでのリフォームについてH様にお話を伺いました。

● リクシルリフォームショップ米山住研
  甲斐店

LIXIL秋のリフォームコンテスト 2023
ペットリフォーム賞受賞

この記事のポイントは...

POINT
01

リフォームに大切な
施主様と施工会社の
良好なパートナーシップ。

POINT
02

ワンちゃんと
ネコちゃんとの多頭生活に
欠かせない様々な工夫。

POINT
03

適度なディスタンスを
取るための
リフォームポイント。

寄り添って一緒に考える。
施主様と施工会社のパートナーシップ。

 リフォームすることを前提に購入した中古物件。はじめて内覧された際は「夢しか広がらなかった」とのことでした。そんな S 様 H 様と米山住研様との出会いは、どのような経緯からだったのでしょうか。

H 様:失礼ながら、最初は何社かに相見積を取らせていただきました。そこから期間が空いてご無沙汰をしてしまったのですが、当時担当されていた方から「いかがですか?」とお伺いのメールをいただきまして、「あ、気にかけてもらっているな」と。実際、相見積をいただいた中で一番私たちのしたいことを一緒に考えていけると思わせてくれたのが米山住研さんのプランでした。
小笠原様:それが3年前、最初のリフォームの時のお話です。
H 様:その時に担当していただいた大工さんの仕事が本当に丁寧でした。だから次のリフォームもぜひその大工さんにお願いしたくて、米山住研さんにお願いしました。私は基本的に内装は自分でやろうと、クロスを貼ったりDIYを施したりしますが、その土台をしっかり大工さんが造ってくれたからこそ安心して手を加えられると感じています。

 初回のリフォームで信頼関係を築いた S 様 H 様と米山住研様。2 回目となる今回のリフォームはどのようなやりとりで進めていかれたのでしょうか。

小笠原様:通常では人の暮らしに基づいたプランを出しますが、今回はそれとはちょっと違う。ペットとの暮らしを念頭においたプランが必要になります。その部分は施主様の方が詳しいので、教えていただきながら図面に落としたり、実際の工事で形にしたり。そのような感じでしたから、最初の段階では S 様 H 様のイメージとは合わないプランも出していたと思います(笑)。
H 様:回遊動線も最初は扉をつけたプランをお願いしたのですが、実際見てみると「...いらないな」と(笑)。結果、極力空間を広くできるようにと進めて出来上がりました。空間を広くすることでペットの臭いもこもらないですし。

 大きな壁付時計が印象的なこの場所は、元々あった和室と廊下をひとつの空間としてオープンスペースに。ワンちゃんとネコちゃんが遊び回れるようにと回遊動線を取り入れています。玄関と縁側も木目タイルでつながりのある空間に。外窓交換で断熱性がアップした南面掃き出し窓からは明るい光が取り込まれ、開放感が感じられる造りになっており日向ぼっこにぴったり。体内時間の調節や紫外線の殺菌効果による皮膚病予防、セロトニン(幸せホルモン)分泌の活性化による精神の安定など、ワンちゃんやネコちゃんにとって日向ぼっこはとても大切。断熱効果の高い広々としたオープンスペースは室温ムラもなく、ペットベットでのんびりお昼寝するのに最適な場所となっています。

テーブルがある部屋
廊下

S様H様のリフォームを手掛けた米山住研の小笠原様

S様H様のリフォームを手掛けた米山住研の小笠原様。

当初予定していた扉をなくし、玄関前の広々としたオープンスペースからぐるりと回遊できる設計に変更

当初予定していた扉をなくし、玄関前の広々としたオープンスペースからぐるりと回遊できる設計に変更。

間取り図

掃き出し窓から日差しがふんだんに採り入れられるこの場所は、島田さんのお気に入りの日向ぼっこスペース。

掃き出し窓から日差しがふんだんに採り入れられるこの場所は、
島田さんのお気に入りの日向ぼっこスペース。

アイデアのひとつ一つを見てみると、
ペットと暮らすということが
だんだん見えてくる。

 その他にもペットとの暮らしを考えたアイデアが盛り込まれた S 様 H 様のお住まい。今回の改修ゾーンについてお話をお聞かせいただけますか?

小笠原様:今回のメインはやはりこの回遊動線のゾーンになります。この上に収納はしごで昇る小屋裏収納があったのですが、ワイドロフト階段をつけてロフトとして機能するよう仕上げました。ネコちゃんたちも昇ってくれます。
H 様:エアコンも完備して、ゲストルームとしても機能するようにしています。いまはヨノがくつろいでいますね。
小笠原様:回遊動線の裏の廊下には、天井付近にランマ窓を設置して、棚板を取り付けました。ネコちゃんがランマ窓からのぞいたりします。
H 様:前回のリフォームで天窓を撤去したら廊下が暗くなってしまって。どうしても明るくしたくてランマ窓や部屋の引き戸に窓を設けていろいろな場所からの採光が届くように工夫をしています。

 寝室のドアとリビングに接する壁の2カ所にペットドアがありますね。

H 様:引き戸を開けられる子もいれば、ドアノブを開けられる子もいるので、開けたままになってしまうと冷暖房の室温が逃げてしまうのでペットドアは設置したくて。

 冷暖房のお話が出ましたけど、今回のリフォームで断熱リフォームをされてみて、快適になりましたか?

H 様:実はあまりサッシとか気にしていなかったのです。風が入ってきて寒くても「みんなこんなものだろう」と(笑)。でもボスの声がだいぶ漏れていることに気づいたとき「あ、薄くてこんなに漏れているのか」と思って。サッシの入れ替えだけでも全然違いますね。暖房をつければすぐ暖まるし、その暖かさが漏れないという実感があります。方角的にトイレも寒かったけど、内窓を入れただけでまったく寒くなくなりました。

小笠原様

ワイドロフト階段はネコちゃんも登り下り。島田さんもお気に入りの場所のようです。

ワイドロフト階段はネコちゃんも登り下り。島田さんもお気に入りの場所のようです。

この日のロフトはヨノちゃんがひとり占め。島田さんの入室も許しません。

この日のロフトはヨノちゃんがひとり占め。島田さんの入室も許しません。

寝室のドアにはペットドアを設置。

寝室のドアにはペットドアを設置。

断熱で入れ替えたサッシは遮音効果ももたらしてくれました。適温で静かな窓辺でボスくんはスヤスヤお昼寝。

断熱で入れ替えたサッシは遮音効果ももたらしてくれました。
適温で静かな窓辺でボスくんはスヤスヤお昼寝。

ストレスを感じないペットとの暮らし。大切なのはお互いに適度なディスタンス。

 回遊動線に象徴されるように、S 様 H 様のお住まいはとてもオープンなイメージがありますが、例えば H 様の仕事部屋や寝室のペットドアのチャイルドロック、主にワンちゃんが使っているペット部屋、キャットウォークの距離感など、実はその一方でそれぞれに “干渉されない工夫” があることに気づきました。

H 様:S の趣味として熱帯魚の水槽部屋は作りたかったし、仕事に真剣に向き合うときはペットと一緒ではできないし。そういう自身の空間の確保は絶対条件でした。ペットドアもみんなが自由にきてしまうと私が眠れなくなってしまいます(笑)。そういうときはお部屋もペットドアもロックするようにしています。ボスやJにとってはネコに邪魔されたくないときもあるだろうし、キャットウォークもDIYで設置しましたが、それぞれの居場所を考えないとケンカになってしまうので。

 暮らしている中でのリフォームの工事はワンちゃんやネコちゃんにとってストレスになるのではないかと思いましたが、業者の皆様の気遣いをいただきながら逆に人と関わることで成長したのではないかと語る H 様。住環境が変化して、たまにケンカはあるものの、いまではそれぞれに距離感を保ち、自分の居場所を確保していると感じているそうです。そんなH様に今後のリフォームポイントを聞いてみました。

H 様:家の内側は出来上がったかなと思いますので、いまは外に着手しようと考えています。塀を作って、全面にドッグランが作れるといいなと。他にもいいお話があったり、予算の折り合いがついたり、その時にイメージが湧いてきたら新しく挑戦したいですね。

 床が居住空間の中心で集団行動をするワンちゃんに対し、上下運動できる空間が不可欠で単独行動をするネコちゃん。S 様 H 様のお住まいを拝見して、安心してくつろげる場所や例えケンカをしてもクールダウンできる場所など、それぞれ個々に落ち着ける居場所が見つけられる空間設計がとても大切であることを学びました。 今回のリフォームに止まらず、次回はお庭のリフォームにも着手したいと語る H 様。最初の内覧で感じた夢の広がりは、まだまだ広がりそうです。

S様の趣味の部屋となっている熱帯魚スペース。

S様の趣味の部屋となっている熱帯魚スペース。

飼い主を待つ犬

ネコちゃんたちに邪魔をされたくないときのボスくんとJくんの居場所。

ネコちゃんたちに邪魔をされたくないときのボスくんとJくんの居場所。

お月様と星が印象的なキャットウォークは個々のディスタンスも考慮した距離感のある設計。

お月様と星が印象的なキャットウォークは個々のディスタンスも考慮した距離感のある設計。

犬2匹と猫1匹