スーパーウォール:ずっと続く性能

永い人生においてどれだけ暮らしが変わっても、健康・快適・安心・安全でいられる住まいであるために。スーパーウォールは、1995年の発売以来、“ずっと続く性能”を目指しています。そして今、建替えのSW住宅(解体現場)において、断熱パネルのすぐれた耐久性が確認されています。

建てた時の性能を維持し続けるために大切なこと

住まいの居住性能や価値を長く維持し続けるためには、建物の耐久性がポイントとなります。その耐久性を高める重要な要素となるのが断熱材です。住宅に使用される断熱材には様々な種類があり、素材や施工の仕方によっては建物を劣化させる壁体内結露の原因となることがあります。スーパーウォールの断熱材には、結露の発生を抑える水分を透しにくい硬質ウレタンフォームを採用しており、そこには耐久性を高める素材のヒミツがあります。

建てた時の性能を維持し続けるために大切なこと

実例1:20年前に建てられたSW住宅を解体して耐久性を実感(東京都S様邸)

鉄道高架工事による立ち退きを余儀なくされたS様邸の建替えのために、20年以上前のSW住宅をはじめて解体しました。下地材をはがして現れたスーパーウォールパネルには、結露の跡やカビ、木材の腐りなども一切なく、きれいなままでした。気密性の高い構造のため、解体している間もホコリが少なく、解体を担当した業者も「本当に人が住んでたの?」とびっくりしていました。(担当ビルダー談)

建設地:東京都
1995年建設
2015年解体

解体時に内装壁や下地材を剥がした状態。20年以上前に施工された断熱パネルは、きれいなままで大きな劣化は見られない。

解体時に内装壁や下地材を剥がした状態。20年以上前に施工された断熱パネルは、きれいなままで大きな劣化は見られない。

湿気や水が侵入しがちな浴室まわり(写真左)や窓まわり(写真右)にもカビや朽腐がないことが確認できる。

湿気や水が侵入しがちな浴室まわり(写真左)や窓まわり(写真右)にもカビや朽腐がないことが確認できる。

実例2:築17年のSW住宅の建替えで検証できた確かな耐久性(岩手県S様邸)

17年前に建てたS様邸を市の区画整理事業により建替えすることになりました。自分の建てた家を解体したのははじめてですが、古い家を解体すると壁の中がカビだらけで腐っていることが多いのですが、S様のお宅は解体しても建てたときのまま残っていて感心しました。全然傷んでいないし、断熱性能データもそのままで、スーパーウォールはすごいなと改めて実感。30年近くSW住宅を建て続けてきて間違いはなかったと思いました。(担当ビルダー様談)

建設地:岩手県
2005年建設
2022年解体

築17年の家を解体したとは思えない新築現場のような状態。室内側もOSB仕様の断熱パネルのため、断熱材の様子は下の写真に。

築17年の家を解体したとは思えない新築現場のような状態。室内側もOSB仕様の断熱パネルのため、断熱材の様子は下の写真に。

洗面窓下のOSBを剥がして断熱材を現した状態(正面の黄色い部分)。断熱材の大きな劣化は見られない。

洗面窓下のOSBを剥がして断熱材を現した状態(正面の黄色い部分)。断熱材の大きな劣化は見られない。

湿気が溜まりがちな浴室天井裏もカビやシミなどのない、きれいな状態を維持している。

湿気が溜まりがちな浴室天井裏もカビやシミなどのない、きれいな状態を維持している。

解体したスーパーウォールパネルの調査結果(実例2:岩手県S様邸)

S様邸を解体された際にスーパーウォール壁パネルを回収させていただき、LIXILのSWパネル開発部にて分解し、各構成部材の状態を検証しました。その結果、外部・内部ともに大きな劣化・変形・結露・カビなどは見られず、2005年施工当時のパネルの状態を維持していることが確認できました。

解体したスーパーウォールパネルの調査結果(実例2:岩手県S様邸)
パネルの厚み80mm。設計寸法厚79mm(ウレタン60mm+OSB9.5mm×2枚)のため、ほぼ寸法変化なし。

パネルの厚み80mm。設計寸法厚79mm(ウレタン60mm+OSB9.5mm×2枚)のため、ほぼ寸法変化なし。

パネルのへこみ量は中央部で1mm程度。ほぼ真っすぐな状態。

パネルのへこみ量は中央部で1mm程度。ほぼ真っすぐな状態。

枠材に濡れた形跡やカビなどの付着なし。ウレタン注入口やエア孔周りも同様。

枠材に濡れた形跡やカビなどの付着なし。ウレタン注入口やエア孔周りも同様。

ウレタンは隙間なく充填。ウレタンの収縮による枠材との隙間(画像 右下)や大きな空洞なし。

ウレタンは隙間なく充填。ウレタンの収縮による枠材との隙間(画像 右下)や大きな空洞なし。

ウレタンの内部断面において大きな劣化なし。

ウレタンの内部断面において大きな劣化なし。

電子顕微鏡によるセルの画像確認の結果、ウレタン内部に結露なし。

電子顕微鏡によるセルの画像確認の結果、ウレタン内部に結露なし。

ずっと続く性能を実現するために

木造住宅の耐久性を低下させる要因の一つが壁体内結露です。スーパーウォール(以下、SW)は、パネル開発時にLIXIL独自の高い品質基準を満たす必要があり、防露性能(結露を防ぐ性能)についても、防露シミュレーションや環境試験を通じて有害な結露が起こらないことを確認しています。

また、その性能を全てのSW住宅で発揮するためには、ばらつきの少ない工場生産技術と、SW加盟店(住宅会社)による施工技術が必要です。それらの性能の裏付けと、1995年発売からの数多くの実績により、SWでは「パネル断熱材(ウレタン素材)内部 35年無結露保証」を付保することが出来ています。

実例1(東京都S様邸)および実例2(岩手県S様邸)では、SW住宅の優れた耐久性を改めて確認することが出来ました。壁体内結露が発生するとカビの発生や木材の腐朽が進行しますが、両物件ともに非常に良好な状態が保たれており、壁体内結露が発生しなかったことが分かります。

LIXIL では、「ずっと続く性能」を実現するために、これからもお客様に安心してご使用いただける高品質な商品を提供してまいります。

加工から組み立て、検査まで、すべての工程において、厳しい基準で品質管理を行うLIXILの部材工場。

加工から組み立て、検査まで、すべての工程において、厳しい基準で品質管理を行うLIXILの部材工場。

室内環境を再現した室と真冬の外気を再現した室からなる、環境試験室での防露試験を実施し品質を確認。

室内環境を再現した室と真冬の外気を再現した室からなる、環境試験室での防露試験を実施し品質を確認。